20年競馬を見てきた玄人が最強馬を決める
時は遡ること1998年。
思えば、このレースがはじめて(と思われる)僕の競馬人生のスタートだった。
そこから早20年過ぎ。
いろんな馬を見てきたけど、
結局のところ最強馬というのは、人によって違う。
なので、僕なりの最強馬を考えようと思いついた。
1位、サイレンススズカ
そのわずか数か月前に行われた天皇賞。
そこで、これから20年以上続く競馬人生の中で、ナンバーワンの馬が、この世を去った。
その名はサイレンススズカ。
エルコンドルパサーという、ジャパンカップそして未だ勝てない凱旋門賞で2着。
最強馬との呼び声も高いこの馬を、斤量差をもろともせず颯爽と逃げ切った馬がいた。
毎日王冠。
今では考えられない、G2で13万人の観衆を集めた伝説的なレース。
今でも名を馳せる名馬が集まったこのレースで、斤量59kgという重さを背負って逃げちぎった馬こそ、
僕の20年間経験してきた、今までの最強馬だった。
逃げ馬は基本的に、最後の直線でバテながらも差し馬が届かないようなレースをするが
この馬は最後の直線で差し馬のような脚を使う。
当然、差し・追い込み馬は届かない。
ハイペースでもバテないスタミナ、そして大差を付けるスピード。
最強馬にふさわしい。
2位、ディープインパクト
現役は当然ながら、種牡馬としてもポストサンデーサイレンスの名に恥じない成績を残した。
現役はサイレンススズカとは対照的に、後ろから差すという競馬で、
いくら逃げていても最後には捕まってしまうほど鋭い脚を持っていた。
凱旋門賞は勝てなかったが、今なお馬場が違うなど議論されるくらい日本の芝とフランスの芝が違う中で、あれだけの成績を残せる競馬が出来たこの馬は
日本近代競馬の結晶に相応しい馬に違いない。
3位、オルフェーヴル
3冠に凱旋門賞2着2回。
ディープインパクトに劣らない成績を残しながら、
阪神大賞典の暴走を筆頭に、狂気に満ちたレースをしてきた馬。
勝つ時の恐ろしいほどの走りは、本気で走ったと思われるラストランの有馬記念の着差が物語っている。
好き度で言えばディープインパクトに勝つ、魅力的な馬だった。
4位以降は甲乙つけがたいので、候補のみお伝えします。
アーモンドアイ
強い=好き
ではないところが、また魅力な競馬。
今後また20年先も変わらず見続けることでしょう。